コラムファイル

第127回
「共通点」
好天に恵まれた近所の港の週末。波止場では、皆思い思いに、ウキ釣りや投げ釣りで竿先やウキへの反応に集中している。
また、一方でゆったりとした時間を堪能し、ただ流れに任せ糸をたらす釣りもある。

少し離れた場所で、ひとりサビキ釣りをしていた初老の男性に「釣れますか」と声をかる。その人はニンマリ笑ってクーラーのふたを開け、あふれんばかりのコノシロを見せた。連日この場所で、大漁に恵まれているそうで。横に停めてあった車の中から、自家製のコノシロの酢漬けたるものを私の手の平に乗せてくれた。「旨かどがな〜!(鹿児島弁で美味しいでしょう!)」その味はゆうまでもなかった。

釣り場で、声を掛けると殆どの人と、すぐに親しくなれる。釣りに限らず、同じ趣味をもつ者同志、話しはどんどん盛り上がる。そして釣り人は自分が釣った魚を自慢したいもの、その話しを聞いてくれる人には、とても好意的になり親しくなる。

釣った魚が、魚屋で幾ら位で売られているかなどもとても気になるのも特徴だ。釣行費から考えると、思わぬ「高級魚」になってしまうこともあるからだ。

とかくのめり込んだ人は、自分が魚になったかのように、はたまた魚の行動をその目で見てきたかのように、あれやこれやと講釈をたれる人種である。経験に裏付けされたものもあるが、海の中のことだから、推論の世界から大して出ていないものである。特に釣れなかった時は、皆口々に「潮が悪かった!」だの「水温が…」「魚が居ない」と、魚でないと絶対に真相はわかるはずがないことも、もっともらしく語るのだ。

仲間の話しを聞くのも好き、聞かせるのはもっと好き。だから釣りはやめられない!





(編集部T)

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