コラムファイル

第124回
「自然へのマナー」
痛々しいウミネコの話をホームページで知った。
捨てられた釣り糸を、飲み込んだウミネコは、口から垂れた長い釣り糸を電線に引っ掛けてしまい身動きが取れなくなった。電力会社が駆けつけ救助されたものの、喉の奥には釣り糸が刺さり、それを手術でどうにか取り出したという。

原因は無造作に捨てられたゴミ。その中の餌の付いた仕掛けを、飲み込んでしまったものだった。
残念ながら私の住む鹿児島の海でもゴミが目立つ。少数の心ない人が放置したゴミが、動物の命をおびやかす事があることを理解してほしい。

私の所属する釣りクラブでは、「来た時よりも美しく」をモットーに、自分が出したゴミ以外にも、拾って持ち帰ろうと呼びかけている。

最近離島で、水中の様子を見ていると「カメ?エイ?」と一瞬勘違いすることが多い。水面よりもやや下の方で漂うそれは、スーパー袋やビニールシート。簡単に拾う事が出来ない水中のゴミ。竿やタモで届くところでなく悔しい限りだ。

ちなみに、「ゴミを拾うと海の女神が魚をつれて来る」というのが私の持論だ。

昨今、手軽なレジャーとして男性はもちろん、女性の間でも釣りが人気を集めている一方で、釣り人口が増えるとモラル低下は否めない。情報サイトに関わる者として、モラル、マナー向上をいつも願っている。もちろん釣り人だけでなく、海で遊ぶ全ての人に、「足もとの海は全てにつながっている」ということをいつも感じて欲しい。

各地で行なわれる海のクリーンアップ作戦。それでもなかなかゴミは少なくならないという悲しい現実。まずは、持ち帰る意識を持ちたい。
そしていつの日か、「この辺りは、きれいになったな!」と思う日が来て欲しいものだ。




(編集部T)

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