コラムファイル

第116回
「趣味への情熱」
巨大エイに尻込みする男性人とは正反対に、勇敢に挑んだ船長の奥さん。しかし、無常にも毒棘の餌食となってしまった。

船上で、出来る限りの応急処置を施したのですが、危険な事には変わりありません。しかも、現在地から病院に着くまでにかなりの時間を要するので、皆急いで片付けに入りましたが、なんと、奥さんから「大丈夫だから続けましょう!」と信じられない一言が発せられました。すると、船長が奥さんの下に行ったので、帰るよう諭すのかと思っていたら「そうか、なら続けよう」と船長。一瞬耳を疑いましたが、船長が言うなら大丈夫だろうという事で、作業を開始しました。

まぁ大丈夫と言ってもかなり痛むのでしょう。船内最速の奥さんの動きは鈍く、腕もどんどん腫れていきます。仕方がないので、他のみんなで頑張ってなんとか通常時間内に漁が終了しました。港に着くと、気が抜けたのかどんどん青ざめる奥さん。その後直ぐに病院に向かい、案の定即日入院となりました。

翌朝、お見舞いに行くと誰も病室にいないので、看護師さんに聞くと自主退院したそうです。何かおかしいと思い、連絡を取ろうと思っても当時はまだまだ携帯電話が普及していなかったので、自宅以外に連絡がつきません。その自宅にはまだ帰っていないようなので、しょうがなく私も家に帰りました。

翌日連絡してみると、また奥さんは入院したそうです。船長に詳しく聞くと、その日がパチンコ店のイベント日で、どうしても行きたくて直行したらしく、さらには、前日も病院に行くとパチンコ店に行けないから、漁を続けようと言ったみたいです。でも、結局体調が悪くなってしまったとの事。好きなのは分かりますが、エイに刺されてまで行こうとするなんて、やっぱり凄いですね…私には真似できません。

その後、無事に退院し漁も再開されたのですが、パチンコ通いも再開されたようです。現在でも天気の良い日は漁に出ていますが、早く終った日や悪天候の日は必ず遊びに行ってるという話を聞きました。それにしても没頭し出すと、趣味に対する情熱って凄いですよね!我々釣り人でも大雨の中釣りをする人もいれば、断崖絶壁を降りてまで釣りに行く人。大シケでも、どこか竿が出せる場所はないかと、ギリギリまで探す人がいたりとパワフルな方たちが沢山います。特に、魚釣りにはいろんなジャンルがあり、それぞれが特徴を持っているので大変奥深く、情熱も注ぎやすいのでしょう。やっぱり釣りって素晴らしいですね♪


(編集部S)



今回のコラムの感想、ご意見等はこちらまで↓  
column@turi-navi.net 
お待ちしておりますm(__)m 

戻る

最新釣果//ルアー/堤防//お手軽/クラブツリナビ/天気予報/Best★天気/潮汐表/ピカイチ/週ココ/情報拠点/新製品/イベント/行ってみよう!/コラム/つぶやき
釣り情報九州NO.1サイト
Turi@Navi
(C)SENKO