コラムファイル

第96回
「初トーナメント釣行記」

現在2009年12月31日、午後12時30分。
いよいよ今年も残すところ、12時間弱となってまいりました。

どーも、3年連続で年度末にコラムを執筆しております、Turi@Navi編集部の面舵いっぱいイッパイです!
2007年度が年間30回、2008年度が年間15回と釣行を重ねてきた私ですが、2009年度は言いますと年間16回…。去年に引き続き、思ったように釣行回数を伸ばせなかった一年でした。

「だから一向に釣技が上達しないんだよ…」、なんて言葉が何処からともなく聞こえてきそうですが、そんな言葉を象徴するかのような出来事が先日ありました。

実は私、この年度末のコラムのネタを調達すべく、先日とある釣り場に釣り納めに行って参りました!なんとか数匹、いやあわよくば良型含みで2桁釣果なんていけたら、最高の釣り納め&コラムネタになるな〜と思いながら出掛けたまでは良かったのですが…。

スイマセンm(__)m見事にボーズに帰還して参りました(T_T)
全体的に釣況は厳しかったのですが、それでも同礁者の方はきっちり計3尾をGET。
最後の最後で、自分のヘタさを思い知る結果となってしまいました。


さ〜さて困りました。コラムのネタ、どーしましょう(笑)

(この間悩む事10分ほど)

…あ、ありました!
今年の釣りに関する中で、一番思い出に残った出来事が!

それは去る数ヶ月前のこと。
私なんと、もちろん初となる、クロ釣りのトーナメントの大会に出場してきたのです!
結果は…さておき、その時の様子を今回はメインに書きたいと思います。

大会自体は日曜日に開催されたのですが、前日に大会が行われるプラクティス釣行を行うという事で、仕事を終えてから金曜日の夜に、計3人で車に乗り込みドタバタと出発!
車中では大会にむけての作戦…ではなく、浜田省吾や長渕剛、はたまた浜崎あゆみや倖田來未といった老若男女を問わない幅広いジャンルをカバーしながら、片道約5時間ほどを快調に突進みました!
とは言ったものの、ここまで金曜の朝に起きてからノー睡眠で来ていますので、目的地まであともう少しといったところで、少しずつまぶたが重くなってきました。

そんな中、まさかの展開が待っていました!

それは、外灯一つない真っ暗な山の中を走行中のこと。
3人とも無言で道路の先を見つめていたところ、左側の歩道に突然暗闇の中から人影が現れたのです!思わず運転者もハンドルを右に切ります!そして、3人の「ギャー」という悲鳴が車中に響き渡りました!

見てしまったのです。雨もパラつく真夜中に、フードをまぶかに被った年齢不詳の男性を。しかも、もう一度言いますが外灯一つない真っ暗な山の中で…。

眠気も一気に吹っ飛んでしまう出来事でしたが、やっぱりお化けを見てしまったのでしょうか。ちなみに後ろから付いてきていた大会参加者の方も、同じ男性を目撃しています。

おっと、トーナメントについてのコラムだったのに、気が付いたら怪談話になってしまったので、ここで軌道修正します(笑)

そんなわけで、土曜日の朝からプラクティス釣行の開始。
利用した渡船は日頃私が取材を担当している渡船で、電話を通してしか会話したことのない船長さんと顔を合わせて話せたのも非常にうれしかったです!
計2ヶ所に渡礁したのですが、プラクティス釣行を計画していただいた方のご配慮で、いきなり誰もが一度は聞いたことのある名礁に乗る事が出来ました。その後は、大会で使用しそうな地磯側のポイントに瀬替り。名礁では思ったように釣果を伸ばせなかったのですが、その後のポイントでは潮にも恵まれコンスンタントにクロをヒキを味わって、良いイメージを残してプラクティス釣行を終える事ができました!

大会当日に備えてゆっくりとしたいところですが、途中釣具屋に寄った所、自分の地域との価格差やその地域でした販売していない物がたくさんあり、気が付けば夕方…(笑)
急遽とったホテル(車中泊の予定でしたが、予想していたよりも疲労していたので)でゆっくりする暇もなく、大会参加者と関係者で催された懇親会に参加。
ここでは、雑誌やDVDで何度も拝見した事のある名人の方ともお話する事ができ、また一つ貴重な体験ができました!

お酒と釣り談義に花を咲き、ホテルに帰り着いたのは日付が変わる頃。結局数時間しか睡眠をとる事ができず、早朝に起きて大会集合場所に向かったのでありました。

さていよいよ大会当日です!今まで体験した事のない緊張感漂う真っ暗な港に、続々と車が入ってきます。
まずは配布されたエサの配合にとりかかります。そして抽選で渡礁順を決め、大会のルール説明を受けます。ここで周りを見渡してみると、ここでも雑誌等で拝見したことのある有名な釣り師の方がチラホラ。
ますます緊張感が増してきたところで、いよいよ出船です!

まだ夜も明けぬ真っ暗な中3人で渡礁。渡礁してからもピリピリムードが続くかと思いましたが、対戦者の方々が気さくに話しかけてきてくださり、ここで少し緊張が和らぎました!

さて大会は、1ラウンド40分のローテーションで1回戦・2回戦ともに2時間ずつ。2回勝ち上がれば決勝進出となります。クロ10尾の総重量で争います。
今回は、1回戦突破を目標に掲げてきましたので、まずはこの1回戦に集中です!

まだ太陽が顔を出す前の薄暗い中、午前6時に闘いの火蓋が切って落とされました!
と今思えば、この開始直後に勝負は決していたのです。
この大会は、クロノーキープの場合のジャンケンでの勝ち上がりはなく、クロ以外の魚も含めた早掛けルールとなってりおりました。

自分がまだ針を結んでいる間に、対戦者が魚を掛け「魚が上がりました!」の一言。
結局この瀬では、3人ともクロで竿が曲がることはなく、早掛けルールで1回戦敗退となってしまったのです。
非常に悔しい敗戦ではあるのですが、同時にトーナメントにおいては、その仕掛け作りの素早さも求められているということを実感しました。もちろんクロを食わせる技術が足りずに負けたのですが、今回の敗戦は釣りに入る前の自分の姿勢、取り組み方の甘さが招いた結果だと思います。

釣り場の状況はと言いますと、一面をアジに囲まれ成すすべ無し。事前にエサトリのアジの多い地域と聞いていたので、それなりに対策は練ってきていたのですが、ひたすら遠投しようが、ひたすら深く探ろうが、掛かってきたのはアジだけでした。

ここでもう一つ勉強になった点がありました。
それは対戦者の方が、第一ラウンドが少し経った頃から竿を置いたのです。
その時自分は、「早くも諦めたのかな〜」ぐらいにしか思っていなかったのですが、後々話を聞いてみると「アジが多かったので瀬をしばらく休め、残り時間数分で勝負をつける作戦」だったとの事。
短時間での勝負ゆえに、ついつい焦ってしまいがちのこの状況下で、落ち着いてその場の釣況に適した行動をとる。結局今回は結果には繋がらなかったですが、この冷静な心を保つ事も大事なんだと学びました!


さてその後は、決勝戦の行われる舞台に移動しての観戦です!
これまた非常に貴重な体験です!なんせ、九州各地のつわもの達が集う大会の決勝進出者の釣りをじっくりと後ろから見る事ができるからです!普段は自分も竿を出せる状況におかれるので、腰を据えて数時間も人の釣りを見ないですもんね!

マキエの打ち方、仕掛けの投入の仕方。ライン操作や、針の結び方。ラインの直結の方法など、勉強になる点が多々ありました!特に優勝した方の仕掛け・マキエ投入から、魚の掛けるまでの一連の動作は非常にきれいで、自分もこうゆう風なきれいな釣りができたらなぁ〜と思いました(釣り納めでマネをしてみましたが、まったくといっていいほど上手くいきませんでした…笑)!


結局家に帰り着いたのは、日曜から月曜に日付が変わる頃。非常にタイトなスケジュールの中での初のトーナメント参加でした!
帰り着いてから財布の中身を見てみると、残金17円…(笑)
少し余裕を持って出掛けたはずだったのですが、途中で寄った釣具屋での誘惑に負けたのがいけなかったのでしょうか(気が付いたら、ウキを数個抱えてレジに並んでました)。
それでもお金には決して変えられない、貴重な数々の体験をしたことには間違いはありません!この体験を少しでも、自分の釣りに反映できるように、来年は精進したいと思います!


あれ?釣り納めボーズじゃなかったっけ???

それではみなさん良いお年を!




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