コラムファイル

第90回
「珍魚?」

鹿児島県のユーザーのKさんからこんなメールを頂きました。

「変な魚が釣れたんですけど、この魚の名前わかりますか?体は完全にイシガキなんだけど顔が違うんですよ」
写真

私は、その姿形と模様から石鯛と石垣鯛のハーフである「キンダイ」だろうと思い、早速Kさんへ連絡しました。

すると、Kさんは「実は私もキンダイと思ったのですが、石鯛の特徴である堅いクチバシが無いんです。」とのこと…。

うーむ、クチバシがないのか…、そう言われてみると顔つきもなんとなく違うし、模様も違うような気がしてきました。

そこで、あらゆる手段を駆使し、もう一度調べてみることに…

すると、正体が分かりました!

どうやら「クロホシマンジュウダイ」という魚らしいです。変な名前ですが、正式な名前です。もっと詳しく言いますと、スズキ目ニザダイ亜目クロホシマンジュウダイ科クロホシマンジュウダイ属のクロホシマンジュウダイになります。

インドから太平洋にかけて広く分布する熱帯性の魚で、日本では主に琉球列島の海水域から汽水域に生息(幼魚は淡水域まで進出してくることもある)。幼魚は観賞魚として人気が高く、成魚は刺網などで漁獲され刺身・唐揚げなどで美味しいとのことで、漢字で書くと「黒星饅頭鯛」。黒い斑点(星)に饅頭のような丸っこい形から付いたそうです。

そして忘れてはならないのが、このクロホシマンジュウダイは鰭の棘に毒腺があり、刺されると非常に痛むらしいです。

Kさんは得体の知れない魚だったので、直接触れずにリリースされたようですが、やはり知らない魚が釣れた際は十分注意が必要ですね。

しかし、琉球の魚が錦江湾内で釣れるなんて、やはりこれも地球温暖化の影響で生息域が北上してきたのでしょうか?それともたまたま黒潮の暖流に乗って湾の中に入ってきたのでしょうか?
原因は分かりませんが、日々の情報取材をする中で、季節はずれの豊漁、不漁。また、「これまで見ることの無かった魚が上がり始めた」など、海の中の環境変化を思わせる船長さん達の話も多く聞くようになったのも事実です。

このまま温暖化が進んでしまえば、数十年後にはターゲットとなる魚がガラリと変わってしまっているのでは?とクロ釣り好きの私としてはとても心配になります。やはり、最近、グリーン家電、ポイント付与など話題になっている「エコ」が大事なのかもしれませんね。

最後になりましたが、今回のような正体不明の魚、調べて欲しい魚がございましたら編集部までご一報下さい。
私どもスタッフが頑張ってお調べさせて頂きます!

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