コラムファイル

第85回
「釣りの相性」

2008年、もう残すところは本日31日のみ。
どうも、ご無沙汰しております、Turi@Navi編集部の面舵いっぱいイッパイです。
去年も31日に、その日1年を振り返るコラムを書きましたが、今年も少々2008年度の私の釣りを振り返ってみたいと思います。

去年は年間30回ほど釣りに出掛けた私でしたが、今年はと言いますと、なんとたったの15回…。
自分でも拍子抜けするほど、少なかったみたいです。
1月、2月、3月は怒涛のように毎週予定を入れ(天候の関係で行けたのは半分でしたが)計7回磯釣りに行ったのですが、今年は夏季に沈黙してしまい、釣行回数が半減してしまいました(T_T) 

さて過去を振り返ってばかりでは前に進めませんので、早速今回のコラムの本題へと入らせていただきます。
と言ったそばから、先日行った釣り納めの話になるですが(笑)、みなさん釣行される上で相性とかジンクスみたいなものが多少なりともあるのではないでしょうか?以前、「ゲン担ぎ」というタイトルでこのコラムでも取り上げましたが、釣りに行く道中での出来事で動物を見かけたらその日は釣れるとか、お決まりの服を着ていかないと釣れないとか、などなど。
今回は、そういった出来事や物に関するジンクスではなく、一緒に釣行する人との相性についてです。

今回釣り納めを計画するに当たって、同行することとなったのが、編集部のT先輩。
私、このT先輩と釣りに行くと、必ずと言っていいほど本命の魚が釣れるんです!
思い起こせば、堤防釣りで初めてチヌを釣った時の同行者も、このT先輩。
磯釣りでは、渡礁して朝から気配がまったくないような時でも、T先輩が「もうこのポイントは釣れないから寝る」といって空いたポイントに私が入って、その日唯一のクロが釣れたりと、相性バツグンなのです!

しかし、私にとって相性バツグンと言うことは、T先輩にとって私は相性が最悪ということ。
今回も釣り納めの計画を立てるにあたって、T先輩は「お前と行くと何故か釣れないんだよな〜」となかなかGOサインを出してくれませんでした。それでも、私以上に長らく釣りに行っていなかったT先輩は、釣行日が近づくにつれて、日に日にテンションがアップ!「いや〜絶対3匹以上は釣れる気がする!」と意気込みは相当なものでした。

さて、今回釣り納めのポイントとして選んだのが、12月に入って2週連続天候に泣かされ釣りが中止になってしまったという経緯もあって、この時期の北西風やシケに滅法強い某湾内のポイント。
ここは、私が人生初の磯釣りで渡礁したポイントでもあり、個人的に大好きなポイントです。
ただ湾内ということもあり、正直良型のクロは期待できません。エサトリも非常に多く、コッパグロの無数の群れに一日中弄ばれるなんて事もしばしば…。毎回このポイントへ釣行する際の目標が、「30cmオーバーを釣ること」なのですが、ハイテンションなT先輩とは裏腹に、釣行前までの私のテンションは「どーせコッパサイズしか釣れないだろう」と非常に低いものがありました。

それでも久しぶりの竿出し&釣り納めということで、気合いを入れなおして出港!
天候も晴天・ベタナギと絶好のコンディション。
磯釣り独特の雰囲気を味わいながら、ゆっくりと仕掛けを作り、仕掛けを投入する前におにぎりをほおばる、まったりモードで今日はスタートです。

そんな私を横目に、T先輩は早くも仕掛けを投入。
このポイントは湾内にある、さらに奥まった所に位置する瀬なので、通常ならマキエを撒くとエサトリが無数に出てくるのですが…、「エサトリもまったくいないぞ!?」とT先輩。
何か今日は様子が変です。
私も、その後ポイントに入りマキエを撒くのですが、魚の反応はゼロ。
ありとあらゆるポイントを探るのですが、ツケエは原形のまま戻ってくる状態が続きました。

刻々と時間は過ぎていきますが、焦りは禁物です。というのも、このポイントを熟知している、我らが師匠の編集長から、「上げ潮が入ると潮が右に流れるから、その時間帯がチャンスだぞ!」というアドバイスを受けていたからです!

すると潮の流れが変わり、急に潮が右に速く流れ始めました。
今がチャンスと気合いを入れ、沖に仕掛けを投入。しかし、思った以上に潮の流れがきつく、道糸が上潮にとられて、なかなか仕掛けが落ち着きません。必死にラインメンディングしますが、魚の反応は引き続きなし。
T先輩も手を変え品を変え様々なポイントを探っていますが、首を傾げています。

編集長の言っていたチャンスタイムでもダメか〜と思いながら、何気なく仕掛けを竿1本ほど先の手前に投入してみました。
すると、仕掛けが馴染むとゆっくりとウキが沈んでいく浮力設定にしていたウキが、いつもより早く馴染み、50cmほど沈んだところで止まりました!

ん?何か食ったかな?エサトリかな?と思い、左にいたT先輩に「何か食いましたよ!たぶんエサトリですけど」と一言。
仕掛けを張って少し誘いをかけると、フッとウキが視界から消えました!すかさずアワセを入れて竿を立てると、あまり手ごたえのない魚のヒキ。
「やっぱりエサトリでした!ハハハ!」と笑いながらT先輩に告げ、リールを巻いていると、少し高台からそのヤリトリを見ていたT先輩が、「おっ!クロだぞ!なかなか良い型だぞ!」と言うではないですか!
その声に驚きながら、海面を覗くと確かにそこにいるのはクロです!そのクロも私に気づいたのか、それまで大人しかったのに急に瀬際に突っ込んでいきます!
その小気味良いヒキを堪能しながらヤリトリし、上がってきたのはゆうに30cmを超えてるクロでした!不得意なタモ入れも、なんとか成功し、久々の納得サイズのクロGETです!

クロのサイズを測ってみると、35cm!見事、本日の目標達成となりました!

まさかクロが釣れると思っていなかったので、そこから活かしバッカンに水を汲み、クロをキープします。
しかし今思えば、このタイムロスが後にひびきました…。

その後同じポイントに仕掛けを投入しマキエを撒くと、底から大量のクロが食い上がってきました!「ここにクロがいますよ!早く来てください!」とT先輩を誘います。
浅ダナでクロは食ってくると判断し、タナを極端に浅くします。
マキエを撒き、「見てて下さい!クロが食い上がってきますから!」とT先輩に声をかけ、アタリに備えます。
あれ?おかしいぞ?クロがいない!潮がパタッと止まり、時合終了です。
あまりにも短い時合でした(T_T)時合はいつまで続くか分からないので、如何に手返し良く釣るかが、今後の課題として残りました。
その後は、クロの反応がまったくなくなり、結局このクロが価値ある一尾となりました。

しかし私的には、大満足の釣果!と同時に、T先輩との相性の良さを今回も実証する結果となってしまいましたf^_^; 
やはり相性ってあるんですね〜。これでT先輩はますます私と釣りに一緒に行ってくれなくなりそうですが、これだけ結果がでるので、今後も懲りずに誘い続けたいと思います(笑)

これで気持ちよく新年を迎えられる結果となりましたが、みなさんの釣り納めはどうでしたか?
いよいよクロシーズンが面白くなる季節の到来となって参りましたが、2009年度も1月・2月は怒涛のように釣行計画を立てていきます!
ちなみに初釣りは1月3日を予定していますので、またこのコラムで結果をご報告できればと思っております!
それではみなさん、良いお年を!


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