コラムファイル
第101回
「寝言?」
寝言というと、大抵は「ムニャムニャ」といった感じで何を言っているのかわからないのだが、はっきりと聞き取れる寝言を言う人がいる。
で、それに返事をすると、ちゃんと返してくれて会話が成り立ってしまう。
見ている方は面白くて、ついつい話しかけてしまうが、寝ている方は脳が休めず疲れてしまうといった理由で、あまり良いことではないらしい。それを戒めるためか、様々な迷信もあるようだ。魂が抜けてしまうとか、寿命が縮むとか…
そんなことを考えていたら、ふと昔のことを思い出した。
これは、私が学生時代の話であるが、友達の中にそういう奴が1人存在した。
よく、友達の家で集まって酒を飲んだりしていたのだが、そのまま雑魚寝することも多く、しばしば彼の寝言に遭遇した。最初は起きているのかと思ったほどはっきりと寝言をいい、起きているときには到底言わないようなことを言い出したりするので、面白がって会話?をしていたものだ。
ある時、彼がベルトがないと言い出した。もちろん寝言でだ。どこか出掛ける準備でもしているのか、かなり焦った様子で「ベルトがねぇ!」と探していた。
例のごとく、私達はそれに応えて「あっちにあるじゃん!」と言うと「それじゃねぇ!」と言う。それならと「無いなら俺のを貸してやろうか?」というと、「それじゃダメだ!」と言う。
デートにでも行くつもりなのか、何かこだわりがあるらしい。しばらくそういったやり取りを繰り返していたが、どこを探しても無いらしく相当困った様子で探し回っているらしい彼。
夢とはいえ、ここまで困っていると友人として何とかしてあげたいのだが、残念ながら一緒に探してやるわけにもいかず、まぁ、そのうち探し出すだろうと思って話しかけるのをやめた。
と、次の瞬間!
「変身できねぇ〜!」彼が言い放った。
はぁ?
そう、彼が探していたのは変身ベルトだった…
その後しばらく「変身ベルトが無ぇ〜!」とうなされていた彼は、当時21歳…
あれから十余年、今でも彼は○ョッカーと戦っているだろうか。
(編集部K)
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