コラムファイル
第74回
「名前の由来」
地球上には25000〜30000種類の魚がいると言われております。
その全てにちゃんとした名前が付いておりますが、その名前には、姿かたちや習性などから付いている色々な由来があります。
そこで今回は名前の由来についてちょこっと調べてみました。
最初のターゲットは何故か「ネンブツダイ(通称キンギョ)」です。
なんでネンブツダイなんだ?と言う声が聞こえてきそうですが、ほとんどの人が釣ったことがある魚だろうということと、「念仏」という言葉が気になったので勝手に選ばせて頂きました。
さて、このネンブツダイの名前の由来、いくつかあるのですが、一説にはネンブツダイは、マウスブリーダーと呼ばれる雄が卵を自分の口の中で守る魚であり、口の中の卵に新鮮な海水を送る為に、口をパクパク動かす姿がまるで念仏を唱えているかのように見えるからだそうです。
なるほど、以前から体の割りには大きい口をしていると思っていましたが、ただ餌を食う為だけじゃなかったんですね。
産卵直後から孵化するまで何も飲まず(?)食わずで必死に子育てをするなんて素晴らしい!まさに父親の鏡とも言える魚ではないでしょうか?
ネンブツダイの雄は頑張ってます!人間も見習わなくちゃいけませんよこれは…。
時に赤い絨毯を敷いたように瀬の周りを包囲し、我々釣り人の邪魔をしてくるネンブツダイ。
当然釣り人からは嫌われており、堤防や磯には捨てられて干からびた彼ら姿がよく目撃されます。
しかしそんなネンブツダイたちも親から大事に大事に育てられた魚なんです。
ネンブツダイだけに限りませんがエサトリを釣った時は、出来るだけやさしくリリースしてあげましょうね。
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