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2006 13th WFG(ワールドフィッシングガイアオブグレ)大会結果
6月4〜5日、世界中に会員を持つ釣研ファングループのグレ(メジナ) 釣り世界一を決めるワールドフィッシングガイアオブグレ(WFG)が、今年も長崎県平戸〜五島列島を会場に開催された。
各地区・支部の厳しい予選を勝ち抜いた57名の精鋭選手が宮ノ浦港へ集結。
初日の予選リーグ第一試合から、磯釣りファンなら目の離せない夢の好カードが次々と組まれ、熱戦の火蓋が切って落とされた。

6月5日、午前11時、2日間で5試合、のべ10時間の激闘を戦い抜き、 ファイナリストとして決勝戦会場・ヘタの黒瀬に降り立ったのは、 前田秀行選手(シード)、塩地利郎選手(静岡県支部)、カン・ミング選手(韓国)、池永選手の4名。
それぞれの闘志を内に秘め、田中釣心大会会長のホイッスルで遂に決勝戦がスタートした。

第一ラウンド40分が終了時点では、カン選手を前田選手が追いかけ、塩地選手、池永選手の順で続く状況となった。
場所交代後の第二ラウンドでは塩地選手がじわじわと上位陣を追い上げる一方で、 カン選手が池永選手と同じポイントで良型のバラシを演じ、その間に前田選手が連続して船付けでキープサイズをキャッチ。
池永選手はポツリポツリとではあるがこのラウンドからキープサイズを積み重ねてゆく。
カン選手と前田選手の差がほぼ詰まった感がある中で、第二ラウンド終了のホイッスル。
だがここで竿を曲げてやりとりしている選手がいた。池永選手である。
規定により終了前に掛けた魚は有効となる。
上がって来たのは40cm近い良型。

勝負の行方が混沌としてきた中、運命の第三ラウンドが始まった。
前田選手、カン選手ともに竿が曲がらない。
水面下の魚へのプレッシャーも刻一刻と大きくなっている様で、試合開始直後の快調な竿曲がりが嘘のようである。
ここで遂に竿を曲げたのが池永選手。
一時は唯一の釣果なしだった同選手だが、ついにキープ尾数では他の3選手に並び、これで完全に勝負は分からなくなった。
そして見守るギャラリーも騒然としてきた中、遂にタイムアップ。
直ちに行なわれた検量の結果、

優勝・池永選手 8尾 4320g
準優勝・前田選手 6尾 4180g
第3位・塩地選手 5尾 4050g
第4位・KAN選手 7尾 4000g

この決勝戦はWFG13回の歴史の中でも名勝負となった。
一時は完全に優勝の望みを絶たれたかと思われた池永選手が、見事というほかない鮮やかな逆転勝利を演じ、 WFG世界大会初優勝、そして9つ目のビッグタイトル奪取という偉業を最高の形で成し遂げた。
>>表彰式


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